恋愛探偵の中村千花です。
学生さんは、夏休みもそろそろ終わりで、
宿題のことに頭を悩ませる時期ですね。
この宿題で、一番嫌いだったのって読書感想文です。
文章を書くのは昔から得意だったんじゃないかと
お思いの人もいるでしょうが、
『決められた本を読んで感想を書く』という行為が大嫌いでした。
読書もそうですが、オーケストラやバレエなども
強制されて観なければいけない環境にいたことがあったのですが、
義務で観なければいけない芸術は今でも本当に苦手です。
本くらい、好きなものを選んで
感想など自分の胸に収めていればいいと思うんですけどね。
強制されたもので、
本音の感想なんて書けるわけない。
心で感じるものは
押し付けてはいけないのだと思います。
ちなみに、国語のテストで
『この時の主人公の心情を書きなさい』
といった類の設問は、裏の裏を読みすぎて
だいたい不正解でした。
けれども、テスト製作者より私の方が
主人公の心情を分かっていると勝手に思っています。
さてさて、本題ですが、
クライアントさんのご相談に入りましょう。
クライアントFさんからの相談
私は33歳になりますが、恋愛経験なしの男です。
知り合いに女性を紹介されて、
その人とは3度ほどデートをしました。
デートといっても食事をして少し散歩をする
といった内容なのですが、
散歩のときに手を繋ぎたいなと思いました。
最後に彼女と会った後に、彼女からラインで
「私のことをどう思っていますか?」と
聞かれたのですが、
『手を繋ぎたい=好き』ではないと思い、
「好きかどうかは分からない」と答えました。
すると、彼女も同じだったようで
「私も」という返事が来たのですが、
それ以来ラインが減ってしまいました。
デートに誘いにくいです。
どうしたらいいでしょうか。
話を整理していきましょう
Fさんが相談をしてくれたことで
Fさんの気持ちははっきり決まっています。
つまりは、この彼女のこと
本当は親しくなりたいし、付き合いたいと思っていたからこそ
相談をしてくれたのでしょう。
どうでもいい存在だったら、
『デートに誘いにくい』なんて言って悩んだりしないと思います。
また彼女に会いたいのでしょう?
それなら今度は
「好きかどうか分からない」なんてカッコつけたりせずに、
「気付き合って欲しい」と言えばいいのです。
30代の初恋なので、失恋のリスクを考えると
ストレートに気持ちを伝えるってちょっと難しくなるのですが、
男性側が動いてくれないと好転はしてくれません。
『彼女の気持ちはどうだったのか』
では、きっとFさんも気になっているだろう
彼女の気持ちを考えていきましょう。
Fさんも、彼女が自分のことを好きと分かれば
好意を表せたのかと思います。
今まで女性とお付き合いしたことがないので、
不安になってしまった部分も多分にあるんでしょうね。
こういう人は、
彼女の気持ちが自分にあるかもというような好意の保障が少しでもあったら
行動できるのだろうなと思います。
でも、Fさんは気づいていないけれど
彼女は自分の気持ちを遠回しにFさんに伝えていますよね。
「私のことをどう思っていますか?」
なんて、気のある相手にしか言わないようなセリフです。
(勘違いさせたくて言う女性もいるので、その辺は注意してくださいね)
つまりは、彼女はFさんに気があるんじゃないかなと思います。
とても控え目なアピールだったので、
恋愛アンテナの弱かったFさんにはキャッチできなかったのです。
THE 推理
きっとFさんが彼女に対して興味があるようなことを言ってあげれば、
もう少し違う方向に発展したのかも。
ところが、
「好きかどうかは分からない」なんて答えてしまったら、
積極的な女性ではない限り、「私も」と、合わせて答えてしまいます。
彼女がFさんに好意があるなら、
「好きかどうかは分からない」ってフラれた気分になる言葉です。
そんなことを言われたら、
傷つきながら「私も」と言わざるを得ないでしょう。
彼女も、自分のことをどう思うかなんて
ドキドキしながら聞いたんじゃないかと思うんですけどね。
彼女にしてみたらきちんと汲み取って欲しかった言葉
だったと感じています。
恋愛って、コミュニケーションの一種ですから、
一方がカッコつけたり保険をかけたりしてしまうと、
うまくいくものもうまくいかなくなってしまうんですよね。
Fさんはデートの際に手を繋ぎたいと思っていたのだから
その気持ちも素直に伝えるべきでした。
恋愛探偵よりひとこと
『覆水盆に返らず』という言葉がありますが、
言ってしまった言葉は、残念ながらもう取返しはつきません。
でも、初めての経験なのですから
失敗してしまうのは当たり前。
今からでもいいので、彼女に今の気持ちを伝えるといいと思いますよ。
「自分が言った一言のせいで
デートに誘いにくくなってしまった」
ということを告げることもコミュニケーションです。
一人で思っているだけでは何も伝わらないので、
まずは行動してみましょう。
ちなみに、関係の修復はスピードを重視してくださいね。
もたもたせずに、早く彼女に連絡を取りましょう。