はい、こんにちは。
恋愛探偵の中村千花です。
恋愛探偵とは、“恋愛にまつわる相談を募集して
その人に会わずにして解決しましょう”
といった内容の記事です。
そういえば、中学生くらいの頃に探偵の講習を受けて
“探偵認定証”をもらったことがあります。
厚紙にプリントアウトをしたような
認定証だった気がします。
捨てた覚えがないので、
現品があればいいネタになるのですが、
実家が断捨離中できっと残っていないです。
ちなみに、30万円くらいしたシンセサイザーは
5千円で売却されていました……。
5千円が高いのか安いのか分からないし、
たしかに不用品ではあるのだけれど、
自分のものではなくなるのはなんだか切ないですね。
役立ててくれる人のところに旅立ってくれるのは、
とってもいいことなんですが、『元気でな~』と、勝手にドナドナの気分です。
さて、
気を取り直して、本題です。
男性からのご依頼が続いている中で、
今回は女性のクライアントさんです。
クライアントYさんからの相談
20代後半の女です。
片思いで失恋をしたかもしれません。
同じ会社の人を好きになってしまい、
今年のバレンタインにチョコレートを渡しました。
それほど親しくしているわけではなく、
チョコを渡す間柄でもないため、
私からチョコを貰ってビックリして(戸惑って)いる
という話を、他の社員から聞きました。
私もただチョコを渡しただけだったので、
ずっと気になっていたけれど
付き合って欲しいとかではないので気にしないで欲しいと、
仕事用のメールアドレスを調べて、彼にメールをしました。
実は、
私からチョコを貰ったことを彼が話した社員の人は、
「まんざらでもない感じだった」と
言ってくれていたのですが、
彼からメールの返事はなく、
それ以来彼から避けられていました。
しかし、
その社員のとりなしもあって、
あいさつや世間話をするまでの仲になったのですが、
先日思い切ってご飯に誘ったところ
「忙しいからまたの機会に」と言われ、
それから食事の話が出てきたことはありません。
社内で会った時にあいさつは交わしますが、
なんとなく避けられている気がしています。
けれども、
以前はいい印象を持っていてくれたようだし、
彼が少しでも私のことを思っていたらと思うと
諦めきれません。
話を整理していきましょう
うーん、これはこれは……。
異性と接し慣れていないとか、
恋愛に免疫のない人に割とありがちなパターンかも。
そして、ご本人に悪気はないのに、
タブーを犯してしまっています。
そのところも含めて、説明していきましょう。
さて、相談内容は
気になる人にチョコを渡したけれど、
どうも避けられているかもしれないということですね。
相手の方の気持ちは行動からも分かりやすいのですが、
同僚の一言がいたずらにYさんを惑わせているなと感じます。
相手を知る社員からの
「まんざらでもない感じだった」って、
本当に、無責任な言葉だと思います。
Yさんがとてもピュアだから、
余計にその言葉に乗せられて、煽られてしまっているかなと
思わなくもありません。
……いるんですよね、こういう調子のいい人。
その時は、Yさんに気を遣っていいことを言っているのかも
しれませんが、そういう気遣いははっきり言って不要です。
だいたい、
「まんざらでもない感じだった」って、
どういう状態のことをいうんでしょうね。
同僚のいらん一言のせいで、
彼との仲を期待してしまうのは仕方のないことだと思います。
この「まんざらでもない感じだった」
という一言が、思わぬ伏兵なんです。
まるで忍者の一味のように、Yさんを攪乱するのです。
『本当にまんざらでもないのか』
では、同僚の一言に惑わされず、
お相手の気持ちを検証しましょう。
よほどでもない限り、異性から好意を寄せられたら
「嬉しい」と感じるものだと思います。
例えば、
Yさんからバレンタインにチョコを貰って
この同僚が彼を冷やかしたとしたら、
照れたような困ったような表情をするんじゃないでしょうか。
だからと言って、
Yさんのことを好きということにはならないと思うんですよね。
相手のことをロクに知らないのに
チョコをもらったからってYさんのことを好きになるとは
どうも考えにくい。
園児とかの子供だったら
お菓子をもらったら好きになっちゃう♡
って、分からなくもないけれど、
大人であるなら、なおさらのこと。
好きとか嫌いとかの感情が相手に沸き起こる以前に
Yさんは同僚に煽られて結論を急いでしまった気がします。
その決定打が
『仕事用のメールアドレスを調べてメールをした』ことです。
元からメールアドレスを知っているなら
メールをしても問題ないと思います。
けれども、それほどでもない相手から
突然メールがきたらどうでしょう。
それも、内容は仕事のことではなく
バレンタインのチョコの話です。
そんなことを言うために、
教えてもいない仕事用のアドレスにメールをしてくるなんて、
正直言ってちょっと怖い。
夜道を歩いていたら、
後ろをこっそりつけられそうなくらいホラーを感じます。
女性だからまだいじらしくも見えますが、
引いてしまう人も多いのでは。
そして、
相手が仕事に対する意識が高い人であれば、
こういった公私混同をする人なんだと、よくない印象を与えかねません。
実は、こういった行動は
男女問わず恋愛ごとに不慣れな人にとても多かったりします。
恋愛という熱に慣れていないと相手のことが見えなくなりがち。
受け入れてもらいたい一方で、
自分の気持ちを押し付けてしまうんですよね。
けれども、Yさんが同僚からの一言で
『彼が少しは自分のことを思ってくれている』と
思ってしまっているのであれば
メールアドレスを調べてメールをする気持ちも無理からぬこと。
けれども彼は、
同僚がYさんに調子のいいことを言っていたなんてことは知らないから、
Yさんの前のめりな行動を不快に感じてしまったのでしょう。
もしかしたら同僚は、その状況を招いたのが自分と分かって、
罪悪感から二人の仲をとりなしたのかも。
その同僚、磯野カツオかっ!?
THE 推理
はっきり申してしまえば、
彼はYさんのことを好きではないと思います。
社内で会ったら挨拶をするし、
プラスアルファの会話もするかもしれません。
けれど、それだけのこと。
なぜなら、
少なからずYさんを思っているなら食事くらいは行くでしょう。
あいにく誘った日の都合が悪かったとしたら、
別の日にしようと具体的な日程が出てくるはずです。
恋愛探偵よりひとこと
今回、ちょっと厳しいことを言いますが、
Yさんは『恋に恋をしている』ような状況ではないかな?
『恋に恋をしている』ってよく言うけれど
どういうことかというと、
“好きな人がいて、
その人のことを考えていると楽しい”
“好きな人を見かけるとウキウキする”
“彼はこういう人♡ という妄想をする”
“彼とこうしたい♪ が強い”
というように、
自分が楽しいばかりだったり、理想を追いかけているのが
『恋に恋をしている』ってことだと思います。
恋愛は一人でするものではないので、
相手への思いやりを持てたり、
相手の幸せを考えて何かをしてあげたい
という気持ちになれたら、
Yさんにも素敵な相手が現れると思います。