自分に自信を持つことってなかなかできませんよね。
気になる人ができても「自分なんて……」と話しかけることができなかったり、もともと多少は話す関係だったとしても「自分と話しててもきっと楽しくないんだろうなぁ……」とついつい後ろ向きになってしまったりすることも珍しくありません。
今回は、そんな自信のない人に向けた“自信を持つこと”についてお話をさせていただきます。
< 目次 >
日本人は自信のない人が多い?
平成25年度に内閣府によって行われた「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」というものがあります。
その名の通り、日本を含む世界各国の13歳から29歳の若者を対象としたさまざまな調査結果をまとめたものになるのですが、この調査のなかに「自分についてのイメージ」と「自分についての誇り」という項目があったので、そのうちの一部をご覧ください。
統計①:自分自身に満足している
まず先にグラフについて説明しておくと、上から日本、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデンの調査結果を表していて、質問に対し「そう思う」「どちらかといえばそう思う」「どちらかといえばそう思わない」「そう思わない」の4項目で回答が並んでいます。
この質問では、他国が「そう思う」が過半数になっているのに対し、唯一日本では「そう思わない」が過半数となっていますね。
日本で暮らしていると、自分自身に満足していないことが割と普通のように感じますが、他国ではそうではないようです。
統計②:決断力,意志力
これも上と同様で日本以外の各国では、自分の決断力・意志力に「誇りを持っている」人が過半数であるのに対し、日本だけが「誇りを持っていない」が過半数となっていますね。
統計③:容姿
これも非常に顕著な結果となっています。
日本だけが自分の容姿に対し「誇りを持っていない」が過半数となっていて、「誇りを持っている」人は全体の33.4%しかいないのです。
これらは若者を対象とした調査ではありますが、おそらくどの世代にも同じような傾向があるかと思います。
そして、これら調査から見えるのは、やっぱり「自信のなさ」ですね。
つまり、日本では自分に自信がある人よりも自信がないという人のほうが多いということでしょうか。
もしかしたらこれは日本人の国民性と言えてしまうのかもしれません。
「自信を持てるようになること」からはじめるのではない!
日本人の国民性とも言えてしまいそうなほどの「自信のなさ」ではありますが、これに後ろ向きな印象を抱いている人が多いのも事実。
であるからこそ、どうにか自信を持とうとしてしまうのですが、気になる相手を前にしてそのように振舞うといろいろと空回りしてしまう可能性があります。
そのうえ、一度そのように振舞ってしまうと、その後もずっと無理をしなければならなくなってしまうので、この方法はあまりオススメできません。
では、どのような方法を取ればいいのかと言うと、「自信のなさを受け入れること」。
そして、そのうえで「自信のなさを正直に相手に伝えること」です。
それぞれ説明していきましょう。
自信のなさを受け入れること
自信がないということは嫌でも目についてしまうことですから、自分自身で気づくこと自体はほとんどの人ができているかと思います。
が、それを受け入れることは難しいですよね。
というのも多くの人が『自信がないこと=良くないこと』という方程式が考えの根底にあるので、受け入れたところで自分の良くない部分を認めているだけだ、と思ってしまって、受け入れることを戸惑ってしまうんです。
ですが、“自分の良くない(と感じる)部分を認めること”は決して悪いことではなく、むしろその先の未来を考えると、非常に前向きな姿勢であるので、実のところいいことなんですよね。
自信のなさを正直に相手に伝えること
自信がないことをちゃんと相手に伝えることも重要です。
「でもそれを伝えることで嫌われたら……」と思われる方もいるかもしれませんが、上でも言ったように日本人の多くが同様に自信がないのです。
お互いが自信がないということになれば、それは共通点となり、むしろ距離を縮める働きをしてくれる可能性がありますし、何より無理に自信があるように振舞う必要は当然ないので、自分らしく相手と付き合うことができるのです。
そして、相手に伝えていく際には、忘れてはならないポイントがあります。
自信がないということをただそのままに伝えるのではなく、「自信はないけど頑張っていきたい」「改善していきたい」と前向きな言葉を添えるようにしてみてください。
すると、相手はそのことをわかってくれるので、無理に頑張りすぎる必要はありませんし、また同時に、変わっていきたいという事実をアピールしているため、決してマイナスにもなりません。
もしマイナスになるとしても、それは「変わっていきたい」という言葉だけで行動がずっと伴わない場合だけです。
まとめ
さて、今回お話したこの2つのポイントですが、この2点をよく振り返ってみると、「自信のなさ」や、そのレベルについては一切変わっていませんよね。
変わったのは、“自信のなさに対する姿勢”です。
自信満々の性格になるにはものすごい労力が必要となりますが、この2点を行うことはそれよりも労力を使うことなく、後ろ向きな状態のままでも確実に前に進んだことになるのです。
ちょっと不思議な表現ではありますが、要は自分のもともとの気質を変えることなく、自分自身を変えていくという感じでしょうか。
自信はないままでも大丈夫で、大事なのはそんな自分との向き合い方です。
その部分を変えるための大きな一歩を踏み出してみてくださいね。