恋愛探偵 第15回目【一緒にいる人の欠点を受け入れられない】

恋愛探偵の中村千花です。

気づけばもう年の瀬。

毎年この『年の瀬』という言葉を使うたびに、
どういう意味!? と内心で思っています。

それなので、いい機会だから少し調べました。

『瀬』とは、流れが急な川のことです。

つまり、船で進むのに困難な場所ということです。

昔の人にとって、年末はたまったツケを精算する時期で、
ツケを払ったら新年の準備ができなくなるという切羽詰まった状況を
川の様子になぞられたようです。

なるほど。

長年の疑問が解消されてスッキリしました。

これから堂々と『年の瀬』を使います。

スッキリついでに、みなさんのモヤモヤも解消してから
新しい年を迎えましょう!

では、今回のクライアントさんは、
20代前半の女性であるMさんです。

 

クライアントMさんからの相談。

20代の女子です。

私は子供の頃に太っていたことが原因でいじめられていたことがあって、
自分と人の見た目や人目を気にするようになりました。

それが恋愛にも影響してしまっています。

最近久しぶりに彼氏ができたのですが、職場以外で会う時の恰好がちょっとダサくて、
私もダサい人だと思われるので、一緒に歩くのが嫌です。

ユニクロファッションでもいいのですが、サイズ感とか組み合わせとかの感じが、
本当に服に興味がなくてセンスがないんだなと思わせる人で、
私服を見るたびに「やだな」と感じてしまいます。

なんであんなダサい人と一緒にいるのか、笑われてはいないか、
すごく気になります。

それ以外は話も合うし、笑いのツボも合うし、とてもいい関係を築けているのですが、
どうしても周囲からの目が気になってしまいます。

彼と一緒にいる自分を気にしている時点で、本当に彼が好きなのかもわからなくなってきました。

恋愛とは相手にどんな欠点があっても、その欠点を含めて好きになることだと思うのですが・・・。

 

話を整理していきましょう

『人からどう思われているか気になる』という話はよく聞きます。

それは、『悪く思われたくない』という不安が強すぎるあまり
他人からの評価を気にしてしまうからです。

Mさんは子供の頃に太っていて、そこからいじめに遭ったという記憶が
強く残っているせいで、人一倍他人からの目が気になるのでしょう。

しかし、他人が自分をどう見ているのかを気にしているように見えて、
実は自分で自分を評価してしまっています。

つまり、『そんなダサい人と一緒にいると、自分もダサく思われるよ』と、
再びいじめに遭わないように自分に警告しているのかもしれません。

また危機に陥らないよう、自分自身に警告をするのは
ある意味危機回避能力に長けているのではないかなと感じます。

けれども、『ダサい人と一緒にいると自分もダサく思われる』というのは、
あなたの価値感でしかありません。

他人はそれほど彼やあなたのことには注目していないと思いますよ。

さらに言うと、見た目を重要視するのは、とても子供っぽい価値観です。

子供の頃は、目に見える情報でしか判断ができないため
『かわいい』『かっこいい』『何かに目立って優れている(足が速いとか)』『面白い』
というクラスメイトが人気で、性格などは二の次でした。

ところが、成長していくにつれて『人は見た目がすべてではない』ということを知ります。

なぜなら、見た目で選んだ相手に欠点を見つけたり、嫌な思いをしたり、
逆に見た目はさっぱりダメなのに、性格的な内面が優れている人がいると経験するからです。

『見た目が美しい=内面も美しい』

ということが単なる神話だということは、大人になれば気づくことです。
(もちろん見た目も内面も美しい人はいますよ)

確かに、ダサい恰好をしていると子供の頃は陰口を叩かれることもあるかもしれませんが、
大人になると『個性的』で済まされてしまったりもします。

子供の特徴として、視野が狭く自分とは異なる価値観を異端のものとして拒絶するのですが、
大人になって視野が広がると受け入れることもできるし、楽しむこともできるようになります。

 

『人は見た目』という価値観から脱出しよう!

Mさんは、過去の苦い経験から、『人は見た目』だと刷り込まれてしまっているようです。

確かに、人の外見はとても大切ではありますが、それだけがすべてではありません。

見た目だけに囚われてしまって、彼のいい面を見逃していないかどうか
一度考えてみるといいかもしれません。

心から尊敬できる人だとしても、見た目は気になりますか?

それでも見た目が気になるというのであれば、それはMさんがどうしても妥協できないこと
なんだと思います。

男性が女性を選ぶときに、『自分より背が低い方がいい』と思うくらいに
譲れない部分なんだと思います。

もしかすると、もう少し年齢も経験も積めば
人は見た目じゃないなと思う時も来るかもしれません。

けれども、今そう思えないのであれば無理にそう思う必要もありません。

きっと、Mさんの見た目に対するトラウマやコンプレックスが薄れた時に
「人は見た目じゃないよね」と自然に思える日が来るのだと思います。

『恋愛とは相手にどんな欠点があっても、その欠点を含めて好きになること』と
Mさんは思っているみたいですが、無理にその欠点を好きになるのではなく
相手のことが好きだったら欠点も気にならなくなるんじゃないかな。

よく『1000年の恋も醒める』と言いますが、
1000年もその人を好きだったら、相手にどんな欠点があったとしても、
この先もずっと好きでしょう。

『好きにならなきゃいけない』と自分に言い聞かせて、
相手の欠点を好きになるものではないと思います。

それと、これは私の経験則なのですが、服のセンスがない人って
お母さんが服を買い与えていたという時期が長いんですよね。

つまりは、自分で服を選ぶ機会がなかったから
センスが育っていないのです。

彼に対する不服が、この服のセンスだけであるとしたら
センスはこれからもっと磨かれると思いますよ。

彼とお付き合いをしているのであれば、『服がダサい』と嘆くだけでなく
あなたが彼のセンスを養ってあげてもいいのではないでしょうか。

 

THE 推理

 

これは恋人同士という経験に関わらず、付き合ってみたら意外といい人だったり、
嫌だと思った部分も嫌ではなくなったりすることってあると思います。

それに、人間ですから、欠点のない人もいません。

もしかしたらすごく感性の合う人かもしれないのに、
見た目が気になるからという理由で、その人との関りを断ってしまうのはもったいないですよね。

人の内面が作られるのって、とても奇跡的なことだと思います。

双子のように同じ環境で育ったとしても、同じ感性にはなりません。

それなので、あなたにとって欠点に映る部分があるとしても、
この人のように感性が一致する人は他にいないと思ったら、手放してはいけないと思います。

恋愛探偵よりひとこと

ダサくない人というのはたくさんいるかもしれませんが、
性格がピッタリ合う人ってそうそういないものです。

また、性格は直しにくいものですが、服のセンスなんかは
少しの努力でマシになります。

服がダサいくらいで彼のことを好きなのか分からないと結論付けるのは
ちょっと早計かもしれませんよ。

なぜって、相手のすべてが好きっていう人、世の中にどれくらいいると思いますか?

どちらかというと、嫌なところがあるけれども好きっていう人の方が
多いのではないかな。

相手のすべてが好きっていうのも、嫌なところがあるけれども好きっていうのも
なんだかほほえましい気持ちですね。

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中村千花

中村千花

レンタル彼女PREMIUMにてレンタル彼女をしています。
お仕事や日常で様々な恋愛相談を受けている中で、恋愛や人間関係・コミュニケーションについて気づいたことを発信していきます。

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