恋愛探偵 第12回目【つい人に厳しくして嫌われてしまう】

恋愛探偵の中村千花です。

 

恋愛探偵とは、そもそも“恋愛にまつわる相談を募集して
その人に会わずにして解決しましょう”
というコンセプトのもとで連載をしています。

忘れてしまっていた人がいましたら、
ぜひ1回目を見直してみてください。

あろうことか、私も忘れていたので、ちゃんと見直してきましたよ♪

ところが、前回のクライアントさんの相談は
恋愛がきっかけで人生に悩んでしまった人でした。

つまりは、恋愛相談ではなく人生相談ですね。

 

 

少しコンセプトから外れるかなと思いながらも掲載してみたのですが、
“恋愛にまつわる相談”というのには変わらないと気づきました。

というのも、恋愛って人生の一部にして大部分なので、
カテゴリは別だとしても、属性が同じなんですね。

 

今回も人生相談のクライアントさんから
依頼をいただきましたので、紹介します。

 

クライアントDさんからの相談

 

前回のコラムを拝見しました。

子供っぽいと振られてしまった男性の話を見て、
自分と似ていると思い、思わずメールをしました。

私は34歳になりますが、今まで付き合った女性から
「人に厳しすぎる」と言われて、去っていかれることが多かったです。

他の人からは、自分にも人にも厳しく
批判的で文句が多い人だと思われています。

批判的だとはよく言われるのですが、仕事ができない人や人間的に未熟な人、
簡単に超えられる目標しか立てられない人を見ると、
そういう志に対してついイラっとして、一言言ってしまいたくなります。

そういう場合、あえて相手が傷つく言い方をしてしまい、
結果、周囲に自分を慕う人がいなくなりました。

今までは、自分をストイックに高めることが当たり前だと思っていましたが、
人に対して厳しい自分というものが、急に自分ではないように思えて苦しくなりました。

苦しいのは親の価値観で生きてきたからだと前回のコラムに書いてありましたが、
私の両親はとてもしつけに厳しく、常に優秀であることを求められてきました。

私自身が優秀であることを望んでいたかというと、
そうではなかったと思います。

だから苦しく感じたり、自分が自分でないように思うのでしょうか。

生きている実感がないというのは、私も同じ気持ちです。

 

話を整理していきましょう

 

まずは、すぐに連絡をくださって、ありがとうございます。

生きている実感がないって、私も子供の頃は常にそうだったので、
その感覚は今でも分かります。

Dさんは34歳とのことですが、まだ早いうちに気づくことができて
良かったなと思います。

こういったDさんのように、親の支配を強く受けて育った人は
親が亡くなるまで気づくことができなかったり、
親がいなくなった途端、どう振る舞っていいか
分からなくなってしまうという人もいます。

それはなぜかというと、親が絶対的な指針になってしまっているから、
方向性を示してくれる人がいないと生きられないんですね。

 

 

親が望んでいることを満たすために
生きている限り、自分の人生を生きているとは言いにくいです。

 

『厳しくしてしまうのは強迫観念』

 

Dさんのように、人に厳しい人は
自分にももちろん厳しくて、常に何かに追い立てられてしまってします。

 

 

親の要求が高く、達成しても褒められないことが多いので、
「もっと頑張らなきゃ」と、いつまでたっても
ゴールを切れずに走り続けてしまうんですね。

それが勉強でも仕事でも、結果として出ればいいですが、
必ずしもそうとも限りません。

合格のレベルを高くしてしまっているので、
他人が「もういいよ」と思うレベルであっても
「いや、まだまだ」と思ってしまうのでしょう。

なぜなら、なかなか親に褒めてもらえないから、
達成のピリオドを打てないんですね。

『褒めてもらえない=愛されない』
という図式が成り立ってしまっていて、
そういった恐怖心が子供の頃に刷り込まれているので、
愛されるためにまだ走り続けてしまう。

これは、一種の強迫観念です。

そして、その「もっと頑張らなきゃ」が、
自分だけでは足らず他人にも向かってしまうから
攻撃的な言動になってしまうのでしょう。

 

THE 推理

 

Dさんは
『私自身が優秀であることを望んでいたかというと、
そうではなかったと思います』と言っているし、
『生きている実感がない』というので、
やはり自分の望む人生とは違う方向に
行ってしまっているのだろうなと感じます。

では、どういう人になりたいと思っていたのかというと、
本当は誰からも愛される人になりたかったのでは?

『褒めてもらえない=愛されない』
という恐怖から、親の愛情を受けたくて
優秀であろうと頑張ってきたのだと思います。

ということは、愛情というものに渇望していた
という状態だったのは確かなんじゃないでしょうか。

もう34年もの間、望んでいた愛情を望んでいた形で
得ることができていないと気づいたなら、
愛情を得る対象を変えてもいいんじゃないかなと思います。

それが一人の女性でもいいし、
周囲にいる自分と関わる全ての人でもいい。

とにかく他人から愛情を得ようとするなら
人の未熟な部分に目を向けるのではなく
自分にはない素敵なところを探してほめてあげましょう。

 

 

「もっと頑張らなきゃ」と思うのは
「今の自分じゃダメだ」と自分を認めていない証拠なので、
他人を認めることで間接的に自分も認められたら
少しは楽になると思いますよ。

この場合の『自分を認める』とは
自分のダメな部分を、ダメだと認めることです。

 

恋愛探偵よりひとこと

 

面白い話があります。

優秀な経営者や、リーダーは
未熟な女性を身近に起きたがるんです。

あんなに立派な人なのに
奥さん凡人っぽい(失礼)って思われる夫婦って
パートナーとしてうまく釣り合いが取れるようです。

というのも、優秀同士だったり我が強い者同士は
煽り合ってしまって、うまくいかないのだとか。

Dさんの厳しさは、この先全くなくなることはないと思います。

それなので、その厳しさを怖がるのではなく、
厳しい部分を尊敬してくれる人や、
そもそも厳しいと感じない人を
意識してDさんの周りに置いておくといいかもしれません。

愛されたいと思うなら、
自分から先に愛さないとだめだよ。

 

 

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中村千花

中村千花

レンタル彼女PREMIUMにてレンタル彼女をしています。
お仕事や日常で様々な恋愛相談を受けている中で、恋愛や人間関係・コミュニケーションについて気づいたことを発信していきます。

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